混練・圧送の基本
機材は平たんな場所を確保し、工事内容にあった設置をする
電源を確保する(100/200V)
- 発電機の容量は充分か?
 - 発電機や仮設電源までの距離、電源コードの長さは大丈夫か?
 - 電源ケーブルは起動時の電圧降下を考慮した太さと長さになっているか?
 
混練用の水、洗い水を確保する
- 水道の蛇口は近くにあるか?
 - 水ホースは必要か?
 - 水を貯めるタンクはあるか?
 - 洗い水は流せるか? または、貯めるタンクはあるか?
 - 残材を入れる土嚢袋などはあるか?
 
先行材(セメントペースト)の準備
- W/C(水:セメント比) 0.4:1の比率で練ったものを準備する
 - 配合例)水10kg:セメント25kgの場合、練り上がり量17〜20L
 - 先行材(セメントペースト)の量は、圧送距離50m未満は10L、100m未満は20L、100m以上は40Lを投入する
 
| 先行材(セメントペースト)は、練って短時間で締まって(固まって)しまうので、練り上がった材料をホッパに投入する直前にカクハンし、速やかに圧送すること | 
ホッパへ投入する順序
| 水 | 先行材(セメントペースト) | 材料 | ||
|---|---|---|---|---|
| ホッパとホース内を湿らせる程度(適量) | 10〜40L (ホース長による)  | 
									ホースの先端から材料が出るまで停止せず圧送する | 
❶混練用の水を準備する
							❷ミキサーの吐出口を閉め、水を投入する
							❸ミキサーのスイッチを入れ、材料を投入する
							・材料は一気に投入せず、徐々に投入する(袋を左右に傾けながら投入する)
							❹材料投入後、規定時間混練する
							❺先行材(セメントペースト)をホッパ内へ投入する
							❻ミキサーを停止し、材料をホッパ内へ吐出する
						❶混練用の水を準備する
							❷ミキサー内に材料を投入する
							❸ミキサーのスイッチを入れ、規定水量を一気に投入する
							・水の投入は一ヶ所にまとめて投入せず、まんべんなく回しながら投入する
							❹水を投入後、規定時間混練する
							❺先行材(セメントペースト)をホッパ内へ投入する
							❻ミキサーが運転したままの状態で、材料をホッパ内へ吐出する
						❶ポンプを逆転運転させ、ホース内の圧力を下げる
							❷ホースを足で踏みつけ、閉塞した部分を特定させる
							❸閉塞した部分をハンマー等で叩き、塊を砕く
							❹ポンプを正転させ、圧力をかけて材料を送る
							・圧力メーターの上がりすぎに注意する
							❺閉塞した部分をハンマー等で叩きながら、再び塊ができないようにする
							❻再び閉塞した場合は、上記❶〜❺を繰り返す
							・上記❶〜❺を繰り返しても解消されない場合は、ホース内の圧力を下げてジョイントを外し、ホース1本単位で❶〜❺を繰り返す
							・それでも解消されない場合は、水を出しながら水道ホースをホース内に差し込んでホース内を洗う
							| ・逆転運転をやりすぎると、材料から水分が抜けて固くなります ・閉塞を解消させる際は、必ず周辺の安全を確保してから行ってください  | 
								
❶ホッパに残った材料は、送りきるか掻き出してしまう
							❷ホッパの材料がなくなったら、スポンジに水を含ませて口元に押し込む
							❸ミキサー内に羽根が隠れるくらい水を入れ、2〜3分運転する
							・羽根裏の洗浄のため、短時間運転します
							❹モルタルミキサーの場合は、ブラシ等でドラム内のモルタルを掻き出す
							❺ミキサー内の洗い水をホッパへ吐出する
							・ミキサーの吐出口にペール缶をセットし、洗い水内の砂がホッパへ入らないようにする
							❻ホッパに水を貯め、スポンジがホース先端から出るまで送る
							❼スポンジを最低2個は送り、ホース内から砂が出てくるようであれば追加でスポンジを送る
							
							| ポイント | ①ホッパ内に洗い水内の砂が入らないようにする。砂が入るとホース内で閉塞することがある ②ホース延長が長いときは、洗いの時も先行材(セメントペースト)を通すと閉塞しない  | 
								
|---|
❶ホース先端より吹付できる材料が出てくるまで圧送し、水と先行材(セメントペースト)は廃棄する
							❷吹付ガンをセットする
							❸吹付けを開始する
							吹付動作手順
スタート
								エアーコックを開ける
								ポンプを運転開始
							ストップ
								ポンプを運転停止
								エアーコックを閉める